食材・ごはん

だしとうま味

umami and dashi

Definition

昆布や鰹節などに含まれるうま味成分と、それを湯に引き出した液体のこと。犬猫には塩分や調味料を加えない無塩のものを使う。

この項目のポイント

  • うま味成分は昆布のグルタミン酸や鰹節のイノシン酸などが代表
  • うま味は消化液の分泌を促す方向に働くと研究されている
  • 犬猫に使うだしは無塩で、ネギ類を含まないことが前提

だしとうま味とは

だしとうま味とは、昆布や鰹節などの食材に含まれるうま味成分と、それを湯に引き出した液体のことです。うま味は甘味、酸味、塩味、苦味と並ぶ味の要素のひとつとされ、素材そのものが持つ味わいとして知られています。

犬猫のごはんの場面では、塩分や調味料を加えない無塩のだしとして使われることがあります。人の料理のだしとは前提が違う、という点をまず押さえておくことが大切です。

代表的なうま味成分

うま味成分としてよく挙げられるのは、次の3つです。

  • グルタミン酸: 昆布に多く含まれる
  • イノシン酸: 鰹節や煮干しに多く含まれる
  • グアニル酸: 干し椎茸に多く含まれる

いずれも身近な乾物に含まれる成分で、日常的な食材から取り出せるのが特徴です。

消化との関わり

うま味成分は、胃液や膵液の分泌を促し、タンパク質の消化を助ける方向に働くと研究されています。食べたものは消化管を通りながら分解されていくため、その入口での準備が整うかどうかは、その後の流れにも関わると考えられています。

また、食欲が落ちた犬や猫のごはんに無塩のだしをかけると、食いつきが変わることがあるとされます。香りと味わいが加わることで、ふだんのフードに手をつけやすくなる場合がある、という位置づけです。だしを加えることで水分も一緒にとれるため、水分補給の面から語られることもあります。

犬猫に使うときの注意

だしを犬猫に使うときは、次の点を必ず守ってください。

  • 塩分や調味料を加えない。人向けのだしの素やめんつゆはそのまま使わない
  • 玉ねぎ、長ねぎ、にらなどのネギ類は使わない
  • 煮干しを使う場合は塩分無添加のものを少量にとどめる

また、いつものごはんに新しいものを加えるときは、フードの切り替えと同じように少量から始め、便の様子を見ながら進めるのが安心です。グリーントライプのような香りの強い食材と同様、嗜好性を助ける工夫のひとつとして、日々の腸活の中に無理のない範囲で取り入れるとよいとされています。持病がある子や療法食を食べている子では、加えてよいかどうかを事前に獣医師に確認してください。

本項目は一般的な知識の紹介であり、獣医学的な診断・治療を目的とするものではありません。愛犬・愛猫の体調に不安があるときは、動物病院・獣医師にご相談ください。

FAQよくある質問

犬や猫に人のだしをそのまま与えてもいいですか?

市販のだしの素やめんつゆには塩分や調味料が含まれるため、そのまま与えるのは避けます。犬猫に使うなら塩分や調味料を加えていない無塩のだしにしてください。

食欲が落ちたときにだしは役立ちますか?

無塩のだしをごはんにかけると食いつきが変わることがあるとされます。ただし食欲の低下が続くときは体調の変化が背景にあることもあるため、獣医師に相談してください。

煮干しは使えますか?

使う場合は塩分無添加のものを少量にとどめます。塩分を含む加工品もあるため、原材料表示を確認してください。