じゃがいもとさつまいもは別の仲間
じゃがいもとさつまいもは、名前も見た目も似ていて、同じ「いも」の仲間だと思われがちです。
けれど植物としての分類は別で、じゃがいもはナス科、さつまいもはヒルガオ科に属します。
トマトやなすと同じナス科に入るじゃがいもと、朝顔に近いヒルガオ科のさつまいもでは、含まれる成分にも違いがあります。
この違いが、犬猫に与えるときに気をつけるポイントの違いにもつながっています。
じゃがいもだけの注意点。芽と緑色の皮
じゃがいもの芽や、光に当たって緑色になった皮の部分には、ソラニンという毒性成分が含まれるとされています。
嘔吐や下痢、量によっては神経症状の原因になるといわれており、生のまま・皮つきのままでは与えない食材です。
芽が出たじゃがいもや、皮の一部が緑がかっているものは、その部分を大きく取り除くか、丸ごと使わないのが安心です。
これはナス科の植物に見られる性質で、さつまいもには同じ心配がありません。
さつまいもだけの注意点。糖質の高さ
さつまいもには芽や緑の皮による毒性の心配はありませんが、糖質が高めの食材という注意点があります。
甘みが強く嗜好性が高いぶん、量が増えやすく、体重管理の面で気をつける必要があります。
糖尿病など持病のある子は、与える前に獣医師へ相談してください。
じゃがいもも糖質・カロリーが高めなので、この点はどちらの芋にも共通する注意点です。
共通するところ。腸活食材としての働き
注意点は違っても、腸との関わり方には共通点があります。
どちらも食物繊維を含み、加熱してから冷ますと、消化されにくいでんぷん(レジスタントスターチ)が増えるとされています。
大腸まで届いて善玉菌のエサになると考えられており、少量のトッピングとして取り入れられる理由のひとつです。
どちらを選ぶ場合も、皮をむき、加熱してやわらかくし、味付けをしないのが基本です。
はじめて与える食材であれば、少量から始めて便の様子を見ながら量を決めます。
猫にはどちらも積極的な理由がない
猫はもともと肉食に寄った動物で、じゃがいももさつまいもも、積極的に必要とする理由はないとされています。
フードの原材料として含まれる程度であれば心配しすぎる必要はありませんが、トッピングとして自分から取り入れる食材ではありません。
よくある誤解: 仲間だから与え方も同じ
じゃがいもとさつまいもは、名前も見た目も似ているため、与え方も同じだと思われがちです。
実際には植物としての仲間が違い、じゃがいもにはソラニンという毒性成分の心配があるのに対し、さつまいもにはその心配がありません。
一方で、さつまいもは糖質の高さという別の注意点を持っています。
似ているように見える食材ほど、注意点は個別に確認したほうが実態に合っています。
まとめ
じゃがいもとさつまいもを選ぶときは、次の3つを確認してください。
- 芽と皮の色を見る。じゃがいもは芽と緑色の皮を必ず取り除く
- 量を守る。どちらも糖質・カロリーが高めで、トッピングは少量にとどめる
- 猫には無理に与えない。フードの原材料程度で十分と考える
芋類の言葉は食材・ごはんの用語一覧にまとめています。
本記事は犬と猫の健康にまつわる一般的な知識の紹介であり、病気の診断・治療・予防を目的とした獣医療行為ではありません。持病がある場合、体調に不安があるときは、必ず動物病院・獣医師にご相談ください。


