腸活・ケア

16S rRNA解析

16S ribosomal RNA sequencing

Definition

犬や猫の腸内フローラ検査の多くが土台にしている遺伝子解析の手法。細菌が共通して持つ遺伝子の一部を読み取り、配列の違いから菌の種類を見分ける。

この項目のポイント

  • 16S rRNA解析は、細菌が共通して持つ遺伝子の一部を読み取って種類を見分ける手法
  • 培養せずに調べられるため、これまで培養が難しかった菌も検出しやすいとされる
  • 犬猫の腸内フローラ検査の多くが、この解析を土台にしている

16S rRNA解析とは

16S rRNA解析とは、細菌が共通して持つ遺伝子の一部を読み取り、その配列の違いから菌の種類を見分ける解析手法です。犬猫向けに広がっている自宅採便タイプの腸内フローラ検査の多くが、この技術を土台にしています。

なぜこの遺伝子を読むのか

16S rRNAは、ほぼすべての細菌が持っている遺伝子の一部で、菌の種類によって配列の一部が少しずつ異なります。全員が持っている部位でありながら個体差が出る、という点を利用して、便の中にどんな菌がどのくらいの割合でいるかをまとめて把握します。

培養法との違い

これまで細菌を調べる方法として主流だったのは、菌を育てて増やしてから見分ける培養法です。ただし腸内細菌には、酸素があると育ちにくいなど、培養そのものが難しい菌が多く含まれています。16S rRNA解析は遺伝子を直接読み取るため、培養しにくい菌も検出しやすいとされ、腸内フローラ全体の顔ぶれをより広くとらえられるようになったとされています。

結果を見るときの注意

一度に多くの菌をまとめて調べられる一方、読み取る遺伝子の範囲や解析の設計は検査会社ごとに異なります。そのため、同じ便を使っても、会社によって表示される菌の種類や割合の見え方が変わることがあります。菌の多様性2大グループの比率といった大づかみな指標のほうが、会社をまたいでも比較しやすいとされています。

犬猫の腸内細菌叢の研究は、この技術の普及とともに進んできた分野です。体調に不安があるときは、検査結果の解釈より先に動物病院へ相談してください。

本項目は一般的な知識の紹介であり、獣医学的な診断・治療を目的とするものではありません。愛犬・愛猫の体調に不安があるときは、動物病院・獣医師にご相談ください。

FAQよくある質問

犬猫の腸内フローラ検査で使われる16S rRNA解析とはどんな検査ですか?

細菌が共通して持つ遺伝子の一部を読み取り、その配列の違いから菌の種類を見分ける解析手法です。腸内フローラ検査の多くはこの技術を使って、便の中にいる菌の内訳を調べています。

犬猫の検査で、培養して調べる方法と何が違いますか?

培養法は菌を育てて増やしてから調べるため、育てにくい菌は見つけにくいという面があります。16S rRNA解析は遺伝子を直接読み取るため、培養が難しい菌も検出しやすいとされています。

犬や猫の検査結果の精度はどのくらいですか?

技術は進んでいますが、読み取れる遺伝子の範囲や解析の設計によって結果の粒度は変わるとされています。同じ便を使っても検査会社によって表示される菌の種類や割合が異なることがあるのはこのためです。

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