抗生物質と腸内フローラ
antibiotics and gut flora
Definition
動物病院で処方された抗生物質が、原因となる菌だけでなく犬や猫の腸内フローラ全体にも影響することがあるという関係をさす言葉。服用中や服用後に便がゆるくなる背景として語られる。
この項目のポイント
- 抗生物質は原因となる菌だけでなく、腸内フローラ全体にも影響することがあるとされる
- 服用中や服用後に、便がやわらかくなるなどの一時的な変化が見られることがある
- 腸内フローラが落ち着くまでには時間がかかるとされ、自己判断で服用を中断しないことが大切
抗生物質と腸内フローラとは
抗生物質と腸内フローラとは、動物病院で処方される抗生物質が、治療の対象となる菌だけでなく、腸にすむ腸内フローラ全体にも影響することがあるという関係をさす言葉です。
抗生物質は特定の菌をおさえる目的で使われますが、その働きは狙った菌だけに限られるわけではないとされています。結果として、腸内の菌のバランスが一時的に崩れるディスバイオシスに近い状態になることがあると考えられています。
なぜ腸内フローラに影響するのか
多くの抗生物質は、原因菌に似た性質を持つ菌にも作用する範囲の広さを持っています。
そのため、体調を崩す原因になった菌だけでなく、もともとお腹にいた善玉菌を含む多くの菌も、一時的に影響を受けることがあるとされています。
菌の種類や量が変わることで、便のかたさやニオイに変化が出ることがあると考えられています。
服用中・服用後に気をつけたいこと
服用中に便がやわらかくなるなど、体調の変化が見られることがあります。
こうした変化が見られても、自己判断で服用をやめたり量を減らしたりせず、処方した獣医師の指示どおりに続けることが大切とされています。途中でやめると、治療の対象になっている菌が十分おさえられないまま残ってしまう可能性があるためです。
腸内フローラが落ち着くまでには時間がかかるとされており、この期間はフードの切り替えなど他の変化を重ねないほうがよいという考え方もあります。気になる変化が続くときや、ぐったりしている、食欲がまったくないといった様子があるときは、早めに獣医師に相談してください。
本項目は一般的な知識の紹介であり、獣医学的な診断・治療を目的とするものではありません。愛犬・愛猫の体調に不安があるときは、動物病院・獣医師にご相談ください。
FAQよくある質問
犬や猫が抗生物質を飲むと腸内フローラはどうなりますか?
抗生物質は原因となる菌をおさえるために使われますが、その働きが腸にすむ他の菌にもおよぶことがあるとされています。結果として、菌の種類や多様性が一時的に変化する場合があると考えられています。
犬や猫が抗生物質を飲んでいる間に便がゆるくなったらどうすればいいですか?
服用中に便の状態が変化することはあるとされていますが、自己判断で服用を中断せず、処方した獣医師の指示どおりに続けてください。ぐったりしている、水も飲めないなど様子がおかしいときは、すぐに相談してください。
犬猫の腸内フローラはいつ元どおりになりますか?
回復にかかる期間は個体差があり、はっきりした目安は示されていません。落ち着くまで時間がかかることを前提に、食事の急な変更は避け、様子を見ながら過ごすとよいとされています。
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