タンパク質の腐敗発酵
protein fermentation
Definition
小腸で消化しきれなかったタンパク質が大腸に流れ込み、悪玉菌に分解される現象。腐敗物質や有害なガスを生む側の発酵とされる。
この項目のポイント
- 消化しきれないタンパク質が大腸で悪玉菌に分解される現象
- 糖化発酵が短鎖脂肪酸を生むのに対し腐敗物質やガスを生む側
- よく噛むことや食物繊維の組み合わせが対策として語られる
タンパク質の腐敗発酵とは
タンパク質の腐敗発酵とは、小腸で消化しきれなかったタンパク質が大腸に流れ込み、悪玉菌によって分解される現象のことです。同じ発酵という言葉でも、腸にとっての意味が大きく異なる点から、あえて腐敗発酵と呼び分けられます。
腸内で何が起きているかを考えるとき、菌の名前だけでなく、その菌が何をエサにしているかを見る視点をくれる用語です。
糖化発酵との対比
大腸で起きる発酵には、大きく二つの方向があると整理されます。ひとつは糖質や食物繊維をエサにする糖化発酵で、腸に有益とされる短鎖脂肪酸を生みます。
もうひとつが腐敗発酵で、こちらは腐敗物質や有害なガスを生む側です。大腸に何が届くかによって、どちらの発酵が優位になるかが変わるとされています。腸内にいる菌の顔ぶれだけでなく、そこに届く材料が結果を左右するという考え方です。
高タンパクなら安心とは限らない理由
高タンパクのフードであっても、消化が追いつかないぶんが大腸に届けば、そこで腐敗発酵が優位になりやすいとされています。大切なのはタンパク質の量そのものよりも、小腸できちんと消化できているかどうかという視点です。
生まれた腐敗物質の一部は吸収され、肝臓を経て尿毒素と呼ばれる物質になるとされ、腸だけの話にとどまらない広がりを持ちます。栄養表示の数字だけでは見えにくい部分であり、消化という過程を含めて考える必要があるとされています。
毎日できる工夫
対策としてよく語られるのは二つです。ひとつはよく噛むこと、つまり早食いや丸呑みをさせない工夫で、消化の負担を減らす狙いがあります。もうひとつは食物繊維を組み合わせることで、糖化発酵の側を後押しするという考え方です。
便やおならのにおいがきつくなるのは腐敗物質が増えているサインとされるため、日々の観察が手がかりになります。急な変化があるときは動物病院で相談してください。フードを変えるかどうかを考える前に、与える速さや一回量といった食べ方の部分から見直せるのが、この用語を知る実用的な利点とされています。
本項目は一般的な知識の紹介であり、獣医学的な診断・治療を目的とするものではありません。愛犬・愛猫の体調に不安があるときは、動物病院・獣医師にご相談ください。
FAQよくある質問
高タンパクのフードは腸に良くないのですか?
タンパク質そのものが問題なのではなく、消化が追いつかず大腸まで届いた分が材料になるとされています。愛犬や愛猫に合う量やフードについては獣医師に相談してください。
早食いや丸呑みは腸に関係しますか?
よく噛むことが対策として語られており、早食いや丸呑みをさせない工夫が話題になります。食器の見直しや与え方の工夫は取り入れやすい方法とされています。