腐敗物質
putrefactive substances
Definition
大腸に流れ込んだ未消化のタンパク質を悪玉菌が分解してできる物質の総称。強いにおいの原因になるとされる。
この項目のポイント
- 腐敗物質は未消化のタンパク質を悪玉菌が分解してできる物質の総称
- インドールやスカトール、硫化水素、アンモニアなどが含まれる
- 便やおならのにおいがきつくなるサインとされる
腐敗物質とは
腐敗物質とは、大腸に流れ込んだ未消化のタンパク質を悪玉菌が分解してできる物質の総称です。ひとつの物質の名前ではなく、同じ成り立ちを持つ物質をまとめて呼ぶ言葉として使われます。
具体的には、インドール、スカトール、フェノール、パラクレゾール、硫化水素、アンモニアなどが含まれます。名前はさまざまですが、いずれも大腸でタンパク質が分解された結果として生まれるという点が共通しています。
においというサイン
腐敗物質は強いにおいの原因になるとされています。便やおならのにおいがきつくなるのは、腸内で腐敗物質が増えているサインだと語られます。
飼い主が家庭で腸内の状態を直接測ることはできませんが、においや便の様子は日々受け取れる数少ない手がかりです。便チェックの習慣とあわせて、いつもと違う変化に気づける状態にしておくことが役立つとされています。においは食事の内容によっても変わるため、一度きりの変化で判断せず、続いているかどうかを見ることが目安になります。
体をめぐる物質として
腐敗物質は腸の中にとどまるだけでなく、吸収されて全身をめぐるとされています。そのため、皮膚との関わりを語る腸皮膚相関や、腎臓との関わりを語る腸腎連関の説明にも登場します。
なかでもインドールは、肝臓で加工されて尿毒素と呼ばれる物質になるとされ、腸と腎臓をつなぐ話題の中心になっています。腸の中だけの問題として閉じないという点が、この総称を知っておく意味だと言えます。
生まれる背景を知る
腐敗物質が生まれる現象はタンパク質の腐敗発酵と呼ばれます。ポイントは、タンパク質そのものが悪いのではなく、消化しきれずに大腸まで届いた分が材料になるという点です。よく噛んで食べること、食物繊維を組み合わせることが対策として語られるのはこのためです。
腐敗物質はゼロにするものではなく、増えすぎない状態を保つという考え方で語られます。フードを大きく変えるより先に、与え方や食事のリズムを見直すところから始めるのが現実的とされています。
本項目は一般的な知識の紹介であり、獣医学的な診断・治療を目的とするものではありません。愛犬・愛猫の体調に不安があるときは、動物病院・獣医師にご相談ください。
FAQよくある質問
うんちやおならが臭いのは腐敗物質のせいですか?
強いにおいの原因になるとされており、腸内で腐敗物質が増えているサインと語られます。ただし食事内容によっても変わるため、急な変化や下痢を伴うときは動物病院で相談してください。
腐敗物質を減らすにはどうすればいいですか?
大腸に届く未消化のタンパク質を減らす食べ方や、食物繊維を組み合わせる工夫が話題になります。食事の変更は少量ずつ、獣医師に相談しながら進めると安心です。