腸活・ケア

皮膚pH

skin pH

Definition

皮膚表面の酸性・アルカリ性の度合いのこと。人は弱酸性、犬猫はそれより高い値が報告されており、菌のバランスと関わるとされる。

この項目のポイント

  • 皮膚pHは皮膚表面の酸性・アルカリ性の度合いを表す指標
  • 人は弱酸性、犬猫はそれより高い値が報告されている
  • 人用のシャンプーを犬猫にそのまま使わない理由として説明される

皮膚pHとは

皮膚pHとは、皮膚表面の酸性・アルカリ性の度合いを表す指標のことです。pHは数値が低いほど酸性、高いほどアルカリ性で、皮膚の表面がどちらに傾いているかを示します。

この値は、皮膚に住む菌のバランスと関わると考えられており、皮膚常在菌を語るうえで欠かせない前提になっています。同じケアをしても犬猫と人とで結果が変わることがあるのは、こうした土台の違いが背景にあるとされています。

人と犬猫では値が違う

人の健康な皮膚は弱酸性で、およそpH4.1から5.8と報告されています。これに対して犬はそれより高く、およそ6.0から7.0、猫はおよそ6.4から6.9と報告されています。

つまり犬猫の皮膚は、人よりも中性に近い側にあることになります。人用のシャンプーをそのまま犬猫に使わない理由としても、この違いが説明に使われます。ケア用品を選ぶときは、犬猫向けに作られたものかどうかを確認してください。

アルカリ性に傾くと

皮膚がアルカリ性に傾くと、黄色ブドウ球菌などが増えやすくなるとされています。皮膚の表面には多くの菌が住んでおり、そのバランスが崩れると、特定の菌が優勢になりやすくなるという考え方です。

犬のアトピー性皮膚炎の病変部では、さらに高い値が報告されています。ただし皮膚のトラブルには複数の要因が関わるとされ、pHの値だけで状態を判断できるものではありません。皮膚の状態が気になるときは、自己判断で対処せず動物病院に相談してください。

保湿と腸との関わり

保湿でバリアを整えると、皮膚の菌のバランスにも良い影響があるという報告があります。皮膚を守るしくみという点では、腸の表面を覆う粘液層と似た役割が語られることもあります。

近年は、腸の状態と皮膚の状態が関わり合うという腸皮膚相関の考え方も研究されています。外側のケアと並行して、腸内環境を意識した日々の腸活にも目を向けておくと、皮膚を考えるときの視野が広がります。

本項目は一般的な知識の紹介であり、獣医学的な診断・治療を目的とするものではありません。愛犬・愛猫の体調に不安があるときは、動物病院・獣医師にご相談ください。

FAQよくある質問

人用のシャンプーを犬猫に使ってもいいですか?

皮膚pHが人と犬猫で異なることから、人用のシャンプーをそのまま使わない理由として説明されています。犬猫向けに作られたものを選んでください。

犬と猫でpHは違いますか?

犬はおよそ6.0から7.0、猫はおよそ6.4から6.9と報告されています。人の健康な皮膚はおよそpH4.1から5.8とされ、犬猫はそれより高い値です。

保湿は皮膚の菌に関係しますか?

保湿でバリアを整えると、皮膚の菌のバランスにも良い影響があるという報告があります。使用するケア用品は獣医師に相談すると安心です。