便の色
stool color
Definition
犬猫の便の色のこと。胆汁の色素が腸内細菌によって変化した結果として茶色になり、菌の働きや通過時間で色は変わる。
この項目のポイント
- 便が茶色いのは胆汁の色素が変化してできる色素によるもの
- 腸内細菌の働きや通過時間によって色は変わるとされる
- 赤や真っ黒、白っぽい色は動物病院に相談する目安になる
便の色とは
便の色とは、犬や猫の便に現れる色のことで、便チェックで見るポイントのひとつです。便の色は食べたものだけで決まるわけではなく、腸の中の菌の働きや、便が腸を通っていく時間によっても変わると考えられています。
かたさや回数と同じように、色もふだんを知っておくことで変化に気づきやすくなる手がかりになります。反対に、いつもの色を把握していないと、変化そのものに気づきにくくなります。
茶色になるしくみ
便が茶色いのは、胆汁に含まれるビリルビンという色素が関わっているためです。ビリルビンは腸内細菌によって変化し、最終的にステルコビリンという茶色い色素になります。この色素があることで、便はおなじみの茶色になります。
つまり便の色は、腸内細菌が仕事をした結果として現れているものだといえます。菌の働き方や便が腸にとどまる時間が変われば、色合いも変わってくると考えられています。
腸内環境と色の傾向
腸内環境の傾きによって、色には次のような傾向があるとされています。
- 有用な菌が乳酸などを作り、腸内が弱酸性に傾いているときは黄色っぽくなりやすい
- タンパク質や脂肪に偏り、悪玉菌が優勢なときは黒っぽくなり、ニオイも強くなりやすい
タンパク質が腸で分解されるときには腐敗物質が作られることがあり、ニオイの強さと結びつけて語られます。ただし、色だけを見て腸の状態を決めつけることはできません。かたさの目安であるブリストルスケールや、回数、食欲、元気の有無とあわせて全体で見ることが大切です。
動物病院に相談する目安
次のような色が見られたときは、家庭で様子を見るのではなく、動物病院に相談する目安とされています。
- 赤い血が混じっている
- 真っ黒でタール状になっている
- 白っぽい
いずれも、家庭で原因を判断できるものではありません。可能であれば便の写真を残しておくと、受診の際に状態が伝わりやすくなります。
本項目は一般的な知識の紹介であり、獣医学的な診断・治療を目的とするものではありません。愛犬・愛猫の体調に不安があるときは、動物病院・獣医師にご相談ください。
FAQよくある質問
便が黄色っぽいときはどう考えればいいですか?
有用な菌が乳酸などを作って腸内が弱酸性に傾くと黄色っぽくなる傾向があるとされます。ただし色だけで判断はできないため、かたさやニオイ、元気の有無とあわせて見てください。
便が黒っぽくてニオイも強いのですが。
タンパク質や脂肪に偏り、悪玉菌が優勢だと黒っぽくニオイも強くなる傾向があるとされます。一方でタール状の真っ黒な便は受診の目安にあたるため、迷うときは動物病院に相談してください。
すぐ病院に行ったほうがいい色はありますか?
赤い血が混じる、真っ黒でタール状、白っぽいといった色は、家庭で様子を見るのではなく動物病院に相談する目安とされています。