成分・栄養

アルギン酸・フコイダン

alginate

Definition

昆布やわかめなど海藻に多い水溶性食物繊維。アルギン酸は海藻のぬめりを作る成分、フコイダンも海藻由来の多糖類で、どちらも腸内細菌のエサになりうるとされる。

この項目のポイント

  • アルギン酸とフコイダンは、昆布やわかめなど海藻に多い水溶性食物繊維
  • どちらも腸内細菌のエサになりうる成分として語られる
  • 犬猫に与えるならヨウ素の摂りすぎに注意し、ごく少量にとどめる

アルギン酸・フコイダンとは

アルギン酸とフコイダンは、どちらも昆布やわかめなど海藻に多く含まれる水溶性食物繊維の仲間です。アルギン酸は海藻のぬめりを作る成分として知られ、フコイダンも海藻由来の多糖類として研究されています。

いずれも動物の消化酵素では分解されにくく、食物繊維として腸まで届く成分という位置づけで語られます。海藻を口にしたときのぬるりとした感触は、こうした多糖類が水を含んだ状態によるものです。

腸内細菌のエサという側面

海藻由来のこれらの多糖類は、腸内細菌のエサになりうるとされています。菌に利用されることで短鎖脂肪酸が作られる流れは、他の水溶性食物繊維と同じ考え方です。菌そのものを足すのではなく菌を育てる側の成分という意味で、プレバイオティクスの話題の中で名前が挙がります。

ただし、どの菌がどれくらい利用できるかは、その子の腸内環境によっても変わると考えられています。海藻由来の多糖類は構造が複雑で、利用できる菌が限られるとも言われます。海藻を食べれば誰でも同じ結果になる、という単純な話ではない点は押さえておきたいところです。

犬や猫の食性から考えても、海藻は主役になる食材ではありません。あくまで、水溶性食物繊維を含む素材のひとつとして名前が挙がる、という距離感で捉えるのが実際的です。

犬猫に与えるときの注意

海藻を犬や猫に与える場合は、次の点を必ず守ってください。

ひとつは、味付けのない乾燥海藻をごく少量にとどめること。人向けの佃煮や味付け海苔、だしを取ったあとの昆布などは塩分や調味料の問題があり、そのまま与える食材には向きません。

もうひとつは、ヨウ素の摂りすぎに注意することです。海藻はヨウ素を多く含み、ヨウ素は甲状腺のはたらきに関わるミネラルとされています。毎日たくさん与えるような使い方は避け、あくまで少量にとどめるのが基本です。甲状腺に関わる持病がある子や治療中の子では、自己判断で足さず獣医師に相談してください。

また、乾燥した海藻は水を含んで膨らむため、まとまった量をそのまま口にすると消化器への負担が心配されます。細かくして少量を混ぜる程度にとどめ、便の様子を見ながら進めてください。

本項目は一般的な知識の紹介であり、獣医学的な診断・治療を目的とするものではありません。愛犬・愛猫の体調に不安があるときは、動物病院・獣医師にご相談ください。

FAQよくある質問

犬や猫にわかめや昆布を与えてもいいですか?

与える場合は味付けのない乾燥海藻をごく少量にとどめるのが基本とされています。ヨウ素を多く含むため、日常的に多く与えるのは避けたい食材です。

なぜヨウ素に注意が必要ですか?

ヨウ素は甲状腺のはたらきに関わるミネラルで、摂りすぎが心配される成分だからです。甲状腺に関わる持病がある子では特に、獣医師に相談してください。

アルギン酸とフコイダンは同じものですか?

どちらも海藻由来の多糖類ですが別の成分です。アルギン酸は海藻のぬめりを作る成分として、フコイダンも海藻由来の多糖類として語られます。