バナナ
banana
Definition
水溶性食物繊維のペクチンやオリゴ糖を含む果物で、犬のおやつやトッピングによく使われる食材。糖が多いため、皮をむいて少量を与えるのが基本とされる。
この項目のポイント
- バナナはペクチンなどの水溶性食物繊維とオリゴ糖を含み、腸内細菌のエサになる成分をもつ果物とされる
- 熟し方で中身が変わる。青いバナナはレジスタントスターチが多く、熟すにつれて糖に変わっていく
- ぶどうのような中毒の報告は知られていないが、糖が多いため量には注意が要る
- 猫は甘みを感じないとされ、そもそも果物を必要としない。与えるとしてもごく少量にとどめる
バナナとは
バナナは、水溶性食物繊維のペクチンやオリゴ糖を含む果物です。甘くてやわらかく、手でちぎって与えられる手軽さから、犬のおやつやトッピングの定番になっています。りんごとならんで、犬に与えてよい果物の例としてよく名前が挙がります。
ぶどうのような中毒の報告は知られていない果物ですが、果物の中では糖が多い部類に入ります。与えてよいかどうかより、どのくらい与えるかが問われる食材です。
腸との関わり
バナナの繊維の中心は、水にとけてゲル状になる水溶性食物繊維です。ペクチンやオリゴ糖は腸内細菌のエサになり、分解の過程で短鎖脂肪酸が作られる材料になると考えられています。
もうひとつ知っておきたいのが、熟し方で中身が変わることです。まだ青みの残るバナナには、消化されずに大腸まで届くレジスタントスターチが多く含まれ、熟して甘くなるにつれてそのでんぷんが糖に変わっていきます。つまり同じ1本でも、青いうちは繊維寄り、完熟すると糖寄りの食材になります。犬に与えるなら、熟しすぎていないものを選ぶと糖の面では少し安心です。
繊維を含むとはいえ、量が過ぎれば便はゆるみます。はじめて与えるときはひと口から始めて、便チェックで様子を見てください。
犬と猫で意味が違う
犬は甘みを感じる動物で、バナナを喜んで食べる子が多くいます。一方、猫は甘みを感じないとされ、バナナの甘さ自体に魅力を感じていない可能性が高い動物です。
猫は肉食に寄った動物で、必要な栄養の多くを動物性の食材から得ています。バナナから得たい栄養は特になく、興味を示した子にごく少量なら問題は起きにくいとされるものの、積極的に与える理由のない食材です。猫の腸のために何か足したいときは、果物より先に水分や食事全体を見直すほうが理にかなっています。
与えるときの基本
皮は必ずむいてください。バナナの皮は消化しにくく、丸のみするタイプの子ではのどや消化管に詰まらせる心配があります。実の部分を小さく切るかつぶして、味は何も足さずに与えます。
量は、おやつやトッピング全体で1日に必要なカロリーの1割以内が目安としてよく紹介されています。バナナはカロリーが高めなので、小型犬ならひと口かふた口、それで十分です。肥満気味の子や、糖の管理が必要な持病のある子、食事療法中の子では、自己判断で足さず獣医師に相談してください。
市販のバナナチップスや人用の加工おやつは、油や糖が足されているうえ、キシリトール入りのものは犬で危険とされています。与えるなら生のバナナを少量、と覚えておいてください。
本項目は一般的な知識の紹介であり、獣医学的な診断・治療を目的とするものではありません。愛犬・愛猫の体調に不安があるときは、動物病院・獣医師にご相談ください。
FAQよくある質問
犬にバナナを与えても大丈夫ですか?
ぶどうのような中毒の報告は知られておらず、皮をむいて少量であれば与えられる果物とされています。ただし糖が多いため、肥満気味の子や糖の管理が必要な持病のある子では、与える前に獣医師に相談してください。
毎日与えてもいいですか?量の目安は?
おやつやトッピング全体で1日に必要なカロリーの1割以内におさめる、という考え方が広く紹介されています。バナナは果物の中でもカロリーが高めなので、体の小さい子ならひと口かふた口で十分です。毎日続けるより、便やおなかの様子を見ながらときどき与えるほうが調整しやすくなります。
猫にバナナを与えてもいいですか?
猫は甘みを感じないとされ、肉食に寄った動物なので、バナナから得たい栄養も特にありません。欲しがる子にごく少量なら問題は起きにくいとされていますが、積極的に与える理由のない食材と考えたほうが実態に合っています。
バナナチップスならおやつにできますか?
市販のバナナチップスは油で揚げて糖を足したものが多く、犬猫のおやつには向きません。また人用の加工おやつにはキシリトール入りのものがあり、犬では少量でも危険とされています。与えるなら生のバナナを少量、が基本です。
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