キシリトール(犬猫には与えない)
xylitol
Definition
人の歯のケアで使われる糖アルコールの一種。犬では少量でも重い症状を起こすことが報告されており、絶対に与えてはいけない。
この項目のポイント
- キシリトールは人の歯のケアで使われる糖アルコールの一種
- 犬では少量でも急激な低血糖を起こすことが報告されている
- 犬猫の口腔ケアで使える糖アルコールとしてエリスリトールが挙げられる
キシリトールとは
キシリトールとは、人の歯のケアで使われる糖アルコールの一種です。人では、虫歯の原因となる菌の活動を抑える働きが知られており、ガムやタブレットなどに広く使われています。
ただしこの成分は、人と犬とで体の反応がまったく異なります。人にとって身近なものであることが、そのまま犬にとっての安全を意味しない代表例といえます。
犬には絶対に与えてはいけない
犬では、キシリトールを少量でも口にすると急激な低血糖を起こし、重い肝臓の障害につながることが報告されています。人用の製品を、おやつ代わりやしつけのごほうびとして与えることは絶対に避けてください。
誤って口にした可能性があるときは、家庭で様子を見るのではなく、すぐに動物病院へ連絡することがすすめられています。時間が経つほど状況の把握が難しくなるため、迷ったらまず相談する、という判断が安全です。連絡の際は、何を、どのくらいの量、いつごろ口にした可能性があるかを伝えられると状況が伝わりやすくなります。パッケージが残っていれば、それも手元に置いておくとよいとされています。
身近にある製品と保管の注意
キシリトールは、次のような人向けの製品に含まれます。
- ガム、タブレット
- 歯みがき粉、マウスウォッシュ
- シュガーレスの菓子
- 一部のピーナッツバター
バッグの中やテーブルの上、洗面所など、犬猫が届く場所に置いたままにしないことが大切です。人用の歯みがき粉を犬猫の口腔ケアに流用しないという点も、あわせて覚えておいてください。
犬猫の口腔ケアで使われる糖アルコール
犬猫の口腔ケアで使える糖アルコールとしては、エリスリトールが挙げられます。詳しくはエリスリトールの項目を参照してください。
口の中には多くの菌が住んでおり、その集まりは口腔内細菌叢と呼ばれます。歯の表面に菌のかたまりができる歯垢への対処を含め、口腔ケアの製品を選ぶときは、動物向けに作られたものかどうかを必ず確認してください。判断に迷う場合は獣医師に相談するのが安心です。
本項目は一般的な知識の紹介であり、獣医学的な診断・治療を目的とするものではありません。愛犬・愛猫の体調に不安があるときは、動物病院・獣医師にご相談ください。
FAQよくある質問
犬がキシリトール入りのガムを口にしたかもしれません。どうすればいいですか?
様子を見ずに、すぐ動物病院に連絡してください。何を、どのくらい、いつ口にした可能性があるかを伝えられると状況が伝わりやすくなります。
どんなものにキシリトールが入っていますか?
人用のガム、タブレット、歯みがき粉、シュガーレス菓子、一部のピーナッツバターなどに含まれます。人用の製品は犬猫の届かない場所に保管してください。
犬猫の口腔ケアに使える甘味成分はありますか?
犬猫の口腔ケアで使える糖アルコールとしてはエリスリトールが挙げられます。製品を選ぶ際は動物向けに作られたものかを確認してください。