Oral gelとは

犬と猫のための口腔ケアジェルです。口の中にワンプッシュするだけで使えます。主成分は糖アルコールのエリスリトールです。

歯みがきは、やったほうがいいと分かっていても続かないものの代表格です。押さえて、口を開けて、奥歯まで磨く。これを毎日となると、飼い主も犬猫も消耗します。この商品は、その手前のハードルを下げるところに寄せた作りになっています。

使い方

  • 1日1〜2プッシュ
  • ブラッシングと合わせるとより行き渡ります
  • 口の中へのプッシュを嫌がる場合は、鼻のあたまにつけるか、フードにプッシュしてください

3つめが実用的なところです。鼻につければ舐め取りますし、フードに混ぜれば食べるついでに口の中を通ります。口を触らせてくれない子ほど、この使い方が現実的です。

なぜエリスリトールなのか

エリスリトール糖アルコールの一種です。メーカーの説明では、次の3点が挙げられています。

挙げられていること関係する用語
ジンジバリス菌への抗菌作用により口臭を改善歯周病菌
ミュータンス菌とジンジバリスへの抗菌性により歯周病を予防歯垢
歯みがきでは除去できないバイオフィルムを破壊、歯石形成を防ぐバイオフィルム

ここは辞書サイトとして補足しておきます。犬の歯周病でよく名前が挙がる菌は、人のポルフィロモナス・ジンジバリスではなく、近縁のポルフィロモナス・グレー(Porphyromonas gulae)です。 人と犬で主役の菌が違うことは、用語ページで解説しています。

また、歯垢がバイオフィルムという膜になると、物理的に守られて薬剤も届きにくくなるとされています。歯みがきで落としにくいのはこの段階です。

キシリトールと間違えないこと

名前が似ていますが、キシリトールは犬で低血糖や急性肝不全を起こすことが知られています。 人用の歯みがき粉やガムを犬猫に使ってはいけない理由がこれです。

一方エリスリトールは犬での安全性が確認されており、別のものです。この区別は覚えておいて損がありません。

口の中と腸はつながっている

もふプレスは腸の事典ですが、口腔ケアの商品を扱うのには理由があります。口は消化管の入り口だからです。

口の中にも口腔内細菌叢という菌の集まりがあり、飲み込まれた菌の一部は胃を通って腸に届きます。口の中の状態が荒れていれば、その分だけ腸に流れ込むものも変わります。口腔ケアを腸活の一部として考える見方は、ここから来ています。

注意すること

  • すでに固まった歯石は、家庭のケアでは落とせません。動物病院で相談してください
  • 口を触られるのが苦手な子に無理強いしないでください。フードにプッシュする方法から始めます
  • 口の中に傷や腫れ、強い痛みがあるときは、まず動物病院を受診してください

このページは一般的な知識の紹介であり、獣医療ではありません。口の中の状態が気になるときは、かかりつけの動物病院・獣医師にご相談ください。