おならが増えた、そんなときに見直したいこと
うちの子のおならが最近多い気がする。
においも前より強くなった。
そう感じたとき、多くの飼い主がまず気にするのは、何か悪いものを食べたのかということではないでしょうか。
多くの場合、おならそのものは消化管にたまったガスが排出される生理現象で、それだけで病気を意味するわけではありません。
ただし、食べ方や食事の内容を見直すことで、においや頻度が落ち着くケースがあるとされています。
早食い・丸呑みが空気の量を増やす
ガスの量は、腸内で作られる分だけでなく、食べるときに一緒に飲み込む空気の量にも左右されるとされています。
早食いや丸呑みの癖がある子は、食事のたびに多くの空気を飲み込みやすいといわれています。
見直せる工夫は次のようなものです。
- 早食い防止用の食器に変える
- 一回の食事量を減らし、回数を増やす
- ドライフードをふやかしてから与える
食べる速さを落とすことは、おならだけでなく、吐き戻しの予防としても紹介される工夫です。
フードを変えるときは、少量ずつ
フードを切り替えたタイミングでおならが増えたと感じるなら、切り替え方を振り返ってみてください。
急にフードを変えると、腸内の菌が新しい成分に慣れる前に負担がかかり、ガスや便の乱れにつながりやすいとされています。
フードの切り替えは、1週間から2週間ほどかけて少しずつ比率を変えていくのが基本です。
新しいフードを増やす速さを緩めるだけで、落ち着くこともあります。
タンパク質と食物繊維のバランス
消化しきれなかったタンパク質が大腸に届くと、悪玉菌によって分解され、においの強い腐敗物質が作られるとされています。
これはタンパク質の腐敗発酵と呼ばれる現象です。
高タンパクのフードや、おやつ・人の食べ物の与えすぎがないか振り返ることも、においを落ち着かせる手がかりになります。
一方で、食物繊維を含む食事は、においの少ない発酵を後押しするとされ、食事全体のバランスを見る視点として役立ちます。
よくある誤解: おならは全部フードのせい
おならが増えると、フードそのものが体に合っていないと決めつけたくなります。
ただし、それだけとは限りません。
早食いによる空気の飲み込み、おやつの与えすぎ、季節や環境の変化によるストレスなど、複数の要因が重なっていることも多いとされています。
フードを何度も変えるより先に、食べる速さや量、おやつの頻度といった与え方の部分から見直すほうが、原因をつかみやすい場合があります。
動物病院に相談する目安
次のような様子があるときは、食事の工夫より先に動物病院へ相談してください。
- お腹が張って苦しそうにしている
- 下痢や嘔吐を伴う
- 食欲や元気が普段と違う
- においや頻度の変化が急で、何日も続いている
便チェックとあわせて日々の様子を見ておくと、変化に気づきやすくなります。
まとめ
犬や猫のおならが増えたと感じたら、次の順番で見直すと整理しやすくなります。
- 食べる速さと一回の量を見直す
- フードを切り替えたばかりなら、切り替え方を振り返る
- タンパク質とおやつの量、食物繊維のバランスを見る
- 苦しそうな様子や下痢・嘔吐を伴うときは、食事の工夫より先に受診する
おなら自体は珍しいことではありませんが、いつもと違う変化に気づけることが、体調管理の第一歩です。
ここに書いた内容は一般的な知識の紹介であり、獣医療ではありません。お腹が張って苦しそうな様子や、下痢・嘔吐を伴うときは、自己判断で様子を見ず、動物病院で獣医師にご相談ください。


